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探偵が行っている調査は、浮気調査や所在調査、企業調査や鑑定調査など多岐にわたりますが、探偵が調査で使用する道具もまた一般家庭にある物から特殊機材までさまざまな物を使用します。
探偵はどんな道具を使って調査をするのでしょうか?今回は探偵が行う調査方法と調査で使用する道具や機材についてご紹介します!
探偵の調査方法
探偵は調査に関する豊富な経験・技術や専門知識、そしてさまざまな道具・機材などを駆使して、依頼者の知りたい情報を調べます。
真実を究明し依頼者の悩みを解決するために様々な調査方法の中から適切な方法を選び調査していきますが、まずはどのような調査方法があるのかご紹介します。
- 情報収集
- 聞き込み
- 尾行
- 張り込み
- 特殊な調査方法
これらについて詳しく見てみましょう。
情報収集
公的な資料や独自のデータベース・インターネットなどから情報を収集します。近年の情報社会では様々な情報をネット上で調べる事ができます。個人情報を違法に調べる等良からぬ手段を使って調査を行っているのでは?と思っている方もいるかもしれませんが、探偵は法的な枠組みを遵守しながら調査を行うのが原則です。
聞き込み
聞き込みは古くから行われている探偵に欠かせない調査方法のひとつで、目的の情報や証言を収集するために調査対象者の友人知人や関係者などに直接話を聞きます。
聞き込みの際は聞き込みの相手や調査対象者に聞き込みの目的が知られたり怪しまれたりする事がないように適切な質問技巧や人間関係構築のスキルを駆使して行わなければいけません。
尾行
浮気調査や素行調査などでもよく行われる調査方法ですが、調査対象者の行動を密かに追跡する手法です。対象者に気づかれないよう近づきすぎず離れすぎず常に適切な距離を保ちながら見失わずに目的地や接触者を把握します。尾行には高度なテクニックと知識、そして慎重さと注意が必要であり、探偵と一般人とでは調査能力に雲泥の差が出ます。
張り込み
張り込みは、特定の場所やエリアでの監視活動を指します。探偵は、対象者が特定の場所に出入りする様子や関与者との接触を把握するために、対象者の行動範囲内で待機します。張り込みは長時間にわたることもありますが一瞬目を離した隙に対象者を見失ったり決定的な瞬間を見逃してしまう事があるので気が抜けません。常に慎重に行動し、証拠を収集するための最適なタイミングを見計らいます。
特殊な調査方法
先に挙げた調査方法以外に、探偵は特殊な調査を行う事もあります。例えば、盗聴器発見調査や指紋・筆跡鑑定調査などですが、これらの特殊な調査はどこの探偵事務所でも取り扱っているわけではないので、依頼したい調査を扱っているかどうかは事前にネットなどで調べる必要があります。
探偵が調査で使用する道具とは?
探偵が使用する道具としてどのような物を想像するでしょう?探偵をモチーフにしたイラストには高確率でルーペを持っている姿が描かれているような気がします。
しかし、実際にルーペで調査している探偵はあまり見かけません。ルーペでの調査はどちらかと言うと警察などの捜査関係者ではないでしょうか?
では、探偵は調査でどのような道具を使用するのか詳しく見てみましょう。
パソコンやスマホなど通信機器
情報収集やデータベースの検索、そして通信手段などとして使用されます。
探偵の調査では本調査の前の下調べも重要で、SNSで情報収集したり、インターネットの地図で調査場所の地形をあらかじめ入念にチェックし把握することもできます。探偵といえどもどんな場所にも詳しいわけではないので、スマホの地図やGPS機能も欠かせません。
通信手段としてトランシーバーを利用する事もありますが、現代において実用性はあまり高くなく、やはりスマホや携帯電話が優れています。
カメラやビデオカメラ
写真や動画は証拠として非常に有力なものであるため、探偵の調査においてカメラやビデオカメラは必需品です。探偵が扱うカメラの種類は豊富でシーンによってカメラを使いわけ撮影します。
- 接近戦に備え超小型の物
- ペンや眼鏡など身近な日用品に偽装している物
- 遠くからでも鮮明に撮影が可能な望遠カメラ
- 暗闇でも撮影されている人物が誰であるかわかる暗視カメラ など
形や機能性能は多岐にわたりますが調査現場や状況に合わせ機材をチョイスして使用します。
ICカード
調査対象者は突然バスに乗ったり電車に乗ったりすることもあります。切符を買ったり両替している時間はありませんのでスムーズな乗り降りができるように適当にチャージされているICカードは必須です。
現金・クレジットカード
調査では突然の出費がある事もあります。遠出になる事や宿泊を伴う事もあり、そういった事態に備え、使うか使わないかはわからなくてもある程度の現金やクレジットカードを用意しておくことも必要になります。
ICレコーダー
聞き取り調査で相手との会話などを録音したり、対象者の発言を録音したりするのに使用します。聞き取り内容を再確認したり状況を整理する時にも使えますし、遠くの音や小さな音でさえも集音できる好感度ICレコーダーなどもあり、対象者の発言から次の行動を把握できることもあります。
GPS
車両や物品に取り付け、移動経路や位置情報をリアルタイムで追跡することができます。対象者の行動パターンや行先場所を突き止めるのに有効です。
ただしGPSでの調査にはストーカー規制法などの法律が深く関与する調査方法となりますので違法行為にならないように細心の注意が必要です。
変装道具
探偵の調査では対象者に気づかれないためや周囲の人に怪しまれないために変装をすることもあります。
ずっと同じ人が追っていたら尾行に気づかれてしまいますし、張り込みなどでは同じ場所に何時間も同じ人がいたら不審者?と思われて通報されてしまう事もあります。ですから、目立たず「さっきいた人と別人」を装う事も必要になります。また、ビジネス街を尾行するのにスウェットでは違和感があって目立ってしまいますし、逆に住宅街で昼間からスーツでうろうろしていたら怪しいので、風景に溶け込むためには変装をします。
変装道具としてよく使われるのは
- 眼鏡
- 帽子
- ヴィッグ
- カバン
- 上着
- マスク などです
持っている物や身に着けている物の色や形が異なると同一人物だと認識されづらいので、変装道具はさまざまな色・形で用意しておきます。
その他特殊機器
依頼される調査内容によっては特殊な機器を使用する事もあります。
たとえば
- 指紋探知装置
- 盗聴発見器
- 盗聴器
盗聴器での盗聴自体は違法ではありませんが、盗聴器を仕掛ける際や盗聴した内容の取扱い方によっては法律に抵触する可能性があります。たとえば、盗聴器を仕掛けるために勝手に私有地へ入る行為や盗聴で知った情報を元に脅迫するなどがあれば住居侵入罪や脅迫罪にあたる可能性があります。
探偵が盗聴器を使用する際は合法な範囲内で必ず使用します。
探偵がカバンに入れている道具は?
探偵はいろいろな道具や機材を使って調査しますが、その全てをカバンに詰め込んだら何個のカバンを持ち歩くことになるかわかりません。そんな大荷物の人がいたら目立ってしまいます…
では、探偵が調査の際に持ち歩くカバンの中はどんな厳選された道具が入っているのでしょう?
ちょっと気になる探偵のカバンの中の道具をご紹介しておきましょう。
- カメラ
- ビデオカメラ
- スマホ
- モバイルバッテリー
- ICレコーダー
- ICカード
- クレジットカード、現金
- 眼鏡・帽子・上着など簡単な変装道具
こういった物を鞄の中に入れて持ち歩いています。
意外と特別変わった物は無いという印象だと思います。
色々な機材や道具を使用しますが、全てを鞄にいれてしまうとパンパンになって怪しくなってしまいますから、不自然にならない程度で必要最低限の道具を鞄に入れておきます。
たとえば夜間であればカメラは暗視カメラをチョイスして持っていったり、近くに寄れないのなら望遠に強い物が必要でしょう。
全てを持っていく事が出来ないので、調査の際に何を持って行けば良いか選ぶ事も重要です。
持ち歩くべきは特別な道具よりも特別なスキルやノウハウ
探偵が調査で持ち歩く道具は誰にでも手に入れられる普通の物がほとんどです。ですから、一般の方でも同じ道具を準備して調査を行う事は可能でしょう。
ただし、探偵と一般の方の違うところは持ち物ではなく技術です。
探偵の持ち物は意外と普通の物ですが、技術に関しては普通ではありません。「普通ではない」という表現だと語弊があるかもしれませんが、当然優れているという意味で「普通ではない」という事です。
探偵の中には探偵学校を卒業した人や元刑事で捜査をしていた人など、調査を何年も何百回も経験し実績を積んできたという人も多いです。調査にスキルや経験は必須であり、ノウハウも欠かせません。
言ってみれば、どんなに優れた道具や機材を使ったところでスキルやノウハウが全く無ければそれらのアイテムは無駄になってしまう事さえあります。
自分で調査を行うとしたら注意すべきこと
スキルやノウハウがないまま調査を行うと大きなリスクがあるのは致し方ありませんが、道具や機材がある程度揃えば自分で調査を行う事も出来ます。
自分で調査を行うとしたら、どのような事に注意して行うべきでしょうか?
- 調査をしている事がバレないように
- 無理な調査はしない
- 協力者がいた方が良い
これら3点について詳しく見てみましょう。
調査をしている事がバレないように
探偵が調査する際の絶対条件でもありますが、調査の対象者がいるような調査であれば調査している事実が対象者にバレる事は一番避けるべきことです。
調査している事がバレてしまえば、相手に警戒されて事実が掴めなくなってしまったり、対象者との関係も悪くなってしまう可能性があります。
ですから、調査の結果を出す事よりもバレずに調査を行う事を最優先にしましょう。
無理な調査はしない
無理な調査はバレる事にも繋がりますし、実は違法行為にも繋がりかねません。探偵に依頼が来る調査内容としては個人を特定したり尾行や張り込みと言ったプライバシーに関係してくることもあります。探偵が調査を行う際は法律についても熟知して調査を行っているので調査は合法的に行いますが、一般の方が調査をする際、はじめは法律も気にしながら調査をしていたとしても、「もう少し知りたい…」と無理してしまい気づいたら違法な調査を行ってしまったという事もあり得ます。
できれば協力者がいた方が良い
一人で行える調査もありますが、探偵の行う調査のうち聞き込みや尾行、張り込みなどは一人で行うには調査に時間がかかったり対象者を見逃してしまったり見失ってしまうリスクがありますので調査員は2名以上の体制で行う事が多いです。
一般の方において調査をするとしても、スムーズに行うために協力者がいた方が良いでしょう。
少しでも不安があるのなら探偵に依頼
探偵事務所は調査に必要な様々なグッズを用意していますが、それらの道具や機材を用意したところで使いこなせなければ無駄になってしまいます。また調査を行うには大きなリスクを伴う事もありますので、調査を自分で行うにはそういった事も踏まえて行う必要があります。
自分で調査を行う事も可能ですが、不安を抱えたままの調査は良い結果に繋がりません。
安心安全確実に調査の結果を出したいのであれば、調査経験が豊富でスキルやノウハウもしっかり備えているプロの探偵に依頼する事をおすすめします。
まとめ
探偵が調査をする際
- 証拠を撮影するのに適したカメラやビデオカメラ
- 情報収集源、通信手段、地図にもなるスマホ
- スムーズな調査に必要なICカード、クレジットカード、現金
- 簡単に変装できる帽子や眼鏡、上着などの小道具
- 充電切れで調査不能を避けるためのモバイルバッテリー
- 音声を形として残すボイスレコーダー
こういった物を鞄の中に携帯していますが、調査内容によって変える必要はあります。
調査には色々な道具が必要ですが、あれもこれも持ってしまうと目立ってしまったり不審者のようになってしまうので、持ち歩く道具は厳選しなければいけません。
また調査には道具だけが重要なのではなく探偵自身の調査能力も必要です。
自分で道具を揃えて調査を行う際は対象者にバレる事や違法行為に気を付けながら行うようにしましょう。
もし不安があるのならば自分での調査は一旦保留しておき、調査のプロフェッショナルである探偵に一度相談してみましょう。