配偶者に浮気の疑いがある時など、真偽を確かめるために探偵に調査依頼する事が一つの良策です。探偵への依頼の際、無料相談で見積もりを出してもらう事になると思いますが、探偵への依頼は初めてで、「どこの探偵がいいかわからない」「変な探偵に騙されそう」など、問い合わせ前から不安に思う方も多いでしょう。

そこで、今回は探偵へ無料相談したいと思っている方の不安が少しでも払拭されるように、無料相談前に知っておくと良いことをご紹介していきたいと思います。
無料相談前にぜひ一読してみてください。

探偵への相談は本当に無料？

探偵事務所への相談・見積もりは基本的に無料です。相談者の相談内容を細かく聞き取り、調査したい内容から調査方法・調査期間や必要な調査員・機材などを策定し見積もりを出すことになりますが、その見積もりに納得でき契約を交わすまでは費用がかからないと考えておいて良いでしょう。

また、無料相談で見積もりを出してもらったからと言って契約しなければいけないということも一切ありません。
むしろ、探偵へ依頼を検討する際には数カ所の探偵事務所で無料相談をし、それぞれで見積もりを出してもらうべきです。
「見積もりを出してもらったのに、断りづらい…」と感じるかもしれませんが、全く気にする必要はありませんので、ご安心ください。

無料相談では何を話す？

まず、問い合わせの時点でザックリと、「なぜ」「どのような」調査をしたいのか聞かれると思います。その上で無料相談を受ける日程調整を行う事になりますが、無料相談ではどのような内容を話すのでしょうか？
相談者からどのような相談をできるか、探偵側からどのような事を聞かれるか見てみましょう。

無料相談で相談できること

探偵へ相談に来る方は様々な悩みや問題を抱えています。自己解決が難しく切羽詰まった状態で問い合わせに至ったという方も少なくありません。無料相談ではどのような事を聞けるのでしょうか？

必要な調査の詳細

無料相談では相談者様が今置かれている状況を詳しくお話しいただきますので、今後どのような調査を行うと良いか、どんな証拠を入手したら良いかなど、相談者様が目指す結果に向けた適切な調査方法や詳しい調査計画を聞くことができます。

調査に費用がいくらかかるか

探偵に依頼する際に料金が気になる方は多いでしょう。無料相談された方で、とりあえず料金が知りたいと言って来所される方も沢山います。
料金に関しては事案によってかなり差があるので、相談内容の詳細を聞いてから料金のお見積りを出させていただきます。
後のトラブルを避けるためにも、「料金は大体これくらい」という形ではなく、明確な数字で表されている方が安心です。

その他不明点や不安点などの相談事

探偵へ無料相談に来る方は、「探偵に依頼する事が初めてでわからないことだらけ」「今抱えている問題に対してどうしたらいいかわからない」というような方がほとんどです。
探偵は長年の培ってきた知識や経験から、さまざまな悩みに対してできる限りのアドバイスをいたします。
他人に打ち明けづらい話でため込んでしまい行き詰っている相談者様も大変多いですが、相談する事で少しずつ先が見えるようになる事もあります。

無料相談で探偵側から聞かれること

探偵へ問い合わせた際に大まかな相談内容をお話いただくと思いますが、それだけでは「どのような調査を行うべきか」「どれくらいの期間が必要か」など、見積もりを出すためにも、今後の対応をアドバイスするためにも情報量が不足しています。そのため、先にお伺いしていた相談内容を充足するように、さらに詳細をお聞きします。

相談者様一人一人の悩みや問題に寄り添い、調査計画をしっかり立て、無駄なく的確な調査を行うためにも非常に多くの事をお伺いする事になります。
できれば要点をメモにまとめる等の準備をしておくと、「正確な事が思い出せない」「伝え忘れたことがある」「間違えた情報を伝えてしまった」など、無料相談での失敗を避けられます。

具体的な質問事項としては

• 調査したいと思ったきっかけやいきさつ(原因)
• 何を知りたいか、どうしたいのか？(目的)
• 調査対象者の情報
• 調査費用の希望予算

こういった内容があげられますので、今回は探偵への依頼でも多い、浮気調査での例も挙げながらそれぞれ詳しく見てみましょう。

調査を依頼したいと思ったきっかけやいきさつ(原因)

探偵は様々な調査を行っています。浮気調査や行方調査、ストーカー調査に盗聴盗撮調査など、多種多様な調査に対応しています。色々な調査がありますが、どの調査においても、調査したいと思うようになった理由が必ずあります。ただなんとなく思いつきで調査してみたいと軽く考えているような方は、わざわざ探偵に費用を支払ってまで依頼しようとしません。何か重要な原因がそこにはあるのです。

例えば

• 最近配偶者の帰りが遅い
• 1カ月くらい前から家の中でもスマホを常に持ち歩いてコソコソしている
• お金の使い方がおかしい
• スマホの画面をたまたま見たら女性と親密な内容のやり取りをしていた…

このように、調査したいと思った具体的なきっかけを詳しく探偵に話す事で、調査経験の豊富なプロの視点から調査の必要性を考え、最適な調査方法を提案する事ができます。

何を知りたいか、どうしたいのか(目的)

調査をして何を知り、どうしたいのかも依頼者様ごとに異なるので、お聞きしておきたいところです。目的を明確にすることで余計な調査を行わないようにすることができます。
探偵によっては「あれが必要、これが必要」と様々な調査を勧めてくる可能性がありますが、目的をはっきりさせる事で、「不要な調査まで依頼してしまった…」という失敗を防ぐことができます。
また、目的は決まっているけれども、何を調べたらいいかわからないという人でも、目的を達成するためにどのような調査が必要かアドバイスをもらえるでしょう。

例えば

• 浮気の事実を確認して、配偶者に浮気を認めさせたい
• 浮気の事実と浮気相手の自宅まで調べ、慰謝料請求の内容証明を送りたい
• 浮気相手が誰なのか調べ、二度と関係を持たないように誓約書を書かせたい
• 浮気を理由に離婚したいけど、どう行動すべきかわからない

浮気調査と一言で言っても、目的が「離婚」か「再構築」か「慰謝料請求」など異なってくると、調査範囲や調査期間も変わり、調査費用にも深く関わってくる内容になります。

調査対象者の情報

調査対象者の情報も調査を行う上で重要なため、無料相談にてお聞きしています。調査対象者の情報量は費用にも影響し、調査での有益な情報があればあるほど調査時間の短縮にも繋がります。

調査対象者の情報としては

1. 対象者個人の特徴に関する情報(氏名・住所・勤務先・使用車の車種やナンバーなど)
2. 対象者の行動に関する情報(行動パターン・交友関係・主な移動手段・行きつけの店・ＳＮＳなど)
3. 自ら得た証拠(浮気調査であれば、メッセージの履歴・浮気相手の画像・浮気が疑われるレシート・浮気相手のＳＮＳ・調査対象行為を行うと思われる日時など)

こういった様々な情報を伝えてもらう事で無駄な調査を省き、必要な調査だけ的確に行う事ができます。
しかし、情報が多ければ多いほど良いわけではなく、正確な情報が有益です。間違った情報は調査を混乱させてしまう事もありますので、あまりにも曖昧な情報は伝えない方が良い事もあります。

調査費用の希望予算

探偵に依頼する際に調査費用がどれくらいになるか、全く見当もつかず不安な方もいると思います。「いくらでも出します」という方は非常に稀で、予算があるのが普通です。
無料相談で相談内容を一通りヒアリングしてから、どのような調査が適切であるか判断し見積もりをお出ししますが、予算に合わせてできる調査やおすすめのプランもご提示いたします。予算内で収まらないという方もいらっしゃいますが、そういった場合は予算に応じて調査する項目を選んでいただくこともできます。

無料相談の流れ

まず探偵に調査してもらいたい事があれば、問い合わせが第一歩です。
初めての問い合わせの際も、相談内容や希望する調査など簡単な概要をお伺いさせていただきます。
無料相談の流れについて詳しく説明いたします。

ＳＴＥＰ１・問い合わせ

問い合わせ方法は電話が多いですが、メールやＬＩＮＥでの問い合わせに対応している探偵事務所もありますのでホームページなどを見て都合の良い方法で問い合わせをしてください。

問い合わせで無料相談日の予約をお取りいただきますので、スケジュールがわかる物をお手元にご用意してお問い合わせいただけるとスムーズです。無料相談の方法は、事務所へ来所していただき面談する他、出張無料相談やオンラインなどに対応している探偵事務所もあります。

ＳＴＥＰ２・ご相談

ご予約をお取りいただきましたら、当日お約束の時間・お約束の場所で無料相談を行います。
無料相談にかかるお時間としては事務所や内容にもよりますが1～2時間程度と考えておくと良いかと思います。
先述したように、相談内容の要点をメモなどに予めまとめておく事で、伝え忘れや聞き忘れもなくスムーズに無料相談がお受けいただけます。

ＳＴＥＰ3・お見積り

無料相談でご相談いただいた内容を十分検討したうえで、調査にかかる費用を算定いたします。
探偵事務所ごとにお得なプランを用意している事もありますので、この時おすすめのプランも併せて提示してくれることもあるでしょう。

ＳＴＥＰ４・お見積り内容の検討

お見積り内容に不明点などがあれば遠慮なく聞いてください。追加費用やアフターフォローの有無についても確認しておくと良いでしょう。
お見積りを出したからと言って契約しなければいけないわけではありませんので、結果を持ち帰りじっくり検討してください。
すべて納得でき、安心して任せられると思われたのでしたら、その場でのご契約も可能です。

調査の成功は良い探偵選びから

現在、全国には6000以上の探偵事務所があります。過去には探偵に関する法整備がされていなかったこともあり、依頼者と探偵間のトラブルや悪徳業者の不適正な営業活動があとを絶ちませんでした。しかし、「探偵業の務の適正化に関する法律」が平成18年6月8日に公布され平成19年6月20日に施行されたことにより、適正な運営が行われるようになりました。
とは言え、弁護士や医者などのように特別な国家資格を必要としない探偵は、いわば届出さえすれば誰でもできる事業となっています。
それゆえに、間違った探偵選びをしてしまうと、大きなトラブルに発展してしまう危険は今もあります。
そこで、依頼する良い探偵を選ぶことは、トラブルも無く調査を成功させるために重要なポイントとなります。

探偵選びのチェックポイント

調査を頼むなら、失敗したくないと誰もが思います。調査を成功させるために、調査能力の高い探偵を選ぶことはもちろん、トラブルの起こらない優良な探偵を選びましょう。
探偵を選ぶ時、インターネットで探す方が多いかと思います。簡単に探偵事務所を比較するにもネットは便利ですから、各探偵事務所でHPがある場合は参考にしてみると良いです。
探偵選びの際は下記の点に注意してみてください。

～問い合わせ前編～

1 探偵業届出番号の記載があるか

探偵業を営む際は管轄の公安委員会に届出をしなければいけません。届出により許可が得られれば証明書の発行を受けますが、証明書は探偵事務所の目立つところに掲示され、ホームページには探偵業届出番号が公表されているはずです。
これが無いとすれば、その探偵事務所は無届出の違法業者の可能性があります。

2 誇大広告がないか

ホームページにはさまざまな内容が記してありますが、依頼を受けるために過大広告や虚偽記載がある事もあります。
「100％成功！」「絶対に損はしません」「一番安い」など魅力的に感じるキャッチコピーがあるかもしれませんが、確証の無い記載事項は単なる過大広告である可能性があるので注意が必要です。

3 業界団体や協会に所属しているか

調査業界には、探偵業の質を向上させるため規制などを行う業界団体がいくつかあります。
業界団体や協会に所属していると、万一トラブルがあった際に対応してもらえるので安心です。ホームページのTOPや概要等に記載している事が多いのでチェックしてみましょう。
一般社団法人 日本探偵業協会
一般社団法人 日本調査業協会
一般社団法人 東京都調査業協会
内閣総理大臣認可法人　全国調査業協同組合
全国探偵業協会連合会　　　　　　など多数の業界団体があります。

4 口コミや利用者の声・実績

探偵事務所から発信される情報だけでなく、実際の利用者からの声も参考になります。友人知人が探偵に依頼したことがあるという人はあまり多くないため、同じような経験をした依頼者の口コミなどは貴重な参考資料となります。
また、過去に大きなトラブルが無かったか、広告に虚偽がないか等も判断する事ができます。　

5 弁護士事務所と連携があると安心

探偵事務所の中には弁護士事務所と連携をとっている所もあります。
調査後、裁判となる事も多く見受けられるため、裁判を有利に進めるためにも弁護士事務所との連携がある探偵事務所に調査を依頼する事で、効率的に裁判に有効な証拠を手に入れる事が可能になります。

6 過去に行政処分を受けていないか

警視庁のホームページでは過去3年間に行政処分を受けた探偵事務所が公表されています。
ネットで「都道府県名　探偵業法に基づく行政処分」で検索する事が可能ですので一度、調べてみると良いでしょう。

これらの内容に注意しながらまずは問い合わせ先を選び、無料相談する探偵を選びましょう！

～無料相談時編～

1 探偵との相性はどうか

調査には依頼者と探偵との信頼関係も大切です。些細な質問にも嫌な顔せず答えてくれるか？依頼者問題に対して真摯に向き合い、調査に尽力してくれそうか？また、デリケートで踏み込んだ話になりますので、話しやすい探偵であることも大切です。

2 調査計画や見積もりが明確か

「どのような目的で・どういった調査を行い・何の証拠を入手するのか」そしてその調査を行うのに費用はいくらかかるのかを明確にした見積もりでなければ、無駄な調査が行われてしまったり勝手に追加調査されてしまったりというトラブルになる事もあります。
追加料金が発生する事があるのか？なども確認し、曖昧にするような探偵は選択肢から外した方がいいでしょう。

3 強引な契約に持ち込もうとしないか

契約を交わすことばかりに一生懸命で、「今すぐ調査しないと証拠が取れなくなる」「今なら安くできる」などと言って契約を急かす探偵もいます。
本来ならば相見積もりを取り比較する事が好ましいはずですが、自信がない探偵事務所ほど競合する事を避けるため、一旦検討したいという相談者をよそに、半ば無理やり契約を進めることもあります。
そういった探偵事務所は安い料金設定にしておきながら、後にろくな調査もせず追加料金を上乗せし高額な調査費用を請求してくる悪徳業者の可能性もあります。
契約内容に少しでも不明点や納得できない点があるうちは決して契約しないようにしましょう。

トラブルを避けるために無料相談で確認する事

国民生活センターへは探偵とのトラブルに関する相談も多数寄せられています。
トラブルの中でも目立つのが、やはり調査費用など料金に関する事と調査内容に関するものです。
こういったトラブルを避けるためには、良い探偵事務所を選ぶことに加え契約内容の確認を十分する事が重要となります。

そこで、無料相談時に確認しておくべきことを紹介いたします。

追加費用のこと

見積もりを出してもらうと調査内容や調査の費用がわかりますが、プランによっては調査を行う上で追加費用が必要になる事もあります。意図しない支払いを避けるためにも、「見積額以上に追加費用があるかどうか」や「どういった時に追加費用が発生するか」を確認しておきましょう。

キャンセル・解約料のこと

調査の依頼をした後に依頼者側の都合により調査が不必要になる事もない話ではありません。
探偵業においてもクーリングオフが適用されるようになったため、契約書面を受領してから8日以内であればできますが契約解除する事ができますが、契約の場所が「探偵事務所や依頼者自宅」の場合は適用外となります。
そのため、キャンセル料についても無料相談時に聞いておくと良いでしょう。

また、調査は開始されたものの、調査対象者の「入院」「出張」など、予測不能な事態により途中で調査を止めたいと思う依頼者がいる事も普通のことです。
やむを得ず途中解約したい場合でも解約料が発生する事はよくある事で、各社解約料についても定められています。

調査失敗時のこと

探偵が調査能力に優れているからと言って、100％成功するとは限りません。
失敗の定義もいくつかありますが、「対象者に調査がバレて調査継続が不能になった」「思っていた結果が得られなかった」「裁判で通用しない粗末な報告書だった」などで、明らかに探偵に落ち度があったりあまりにも契約に反した調査であった場合、返金対応されることもあります。
依頼者側の落ち度で失敗となった場合は基本的に返金される事はありませんが、失敗時の返金対応についても確認しておきたいところです。

調査報告書のサンプルを見せてもらう

調査終了後には調査結果をまとめた「調査報告書」をお渡ししますが、この調査報告書は後に裁判になった時にでも証拠として提出できるものです。しかし、この報告書について「調査対象者も写っていない」「実際は行ってもいない調査報告がされている」などのトラブルが発生する事もあります、出来が悪く裁判では効力がない物だとすれば、せっかくの調査も無駄になってしまうかもしれません。
ほとんどの探偵事務所でサンプルを用意しているので、どういった調査報告書が作成されるのか、ご自分の目で一度確認しておきたいところです。

解約料や返金については、探偵業法により契約書・重要事項説明書に記載し説明することが義務付けられています。そのため契約時には全て説明を受けられるはずですが、無料相談時から聞いておいた方が良いでしょう。

まとめ

今回の記事では探偵の無料相談について解説いたしました。探偵への問い合わせは踏み出しづらいと感じる人もいるかと思いますが、無料相談を受けて見積もりを出してもらうところまでは費用を頂かないという探偵がほとんどです。
抱えている問題に対してどうしたら良いか全くわからなかったという人でも、無料相談を受ける事で解決の糸口が見つかる事もあります。
まずは安心して無料相談を賢く利用してください。

また、無料相談は良い探偵を見極める大切な場です。落ち着いて話ができるように相談内容をまとめておくと有意義な無料相談となります。
不明点や確認しておくべきことは必ず契約前に聞くようにし、数か所で無料相談を受け一番信用できる探偵に依頼しましょう。

相談者様に最善の調査を提案し正確な見積もりが出せるように無料相談では沢山の事をお聞きしますが、心配な事や不安な気持ちなど、相談者様からも遠慮なくご相談ください。