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どうしても探したい人がいますか?生き別れた兄弟・小さいころ仲良くしていた友達・昔の恋人など、理由は様々だと思いますが、ずっと気になっていて探したいと思い始めた人や、突然家族が家出してどこに行ったかわからなり心配になっているという人もいると思います。
探したい人がいる時、まず自分で探してみようとしたり警察に相談したりすることもあるでしょう。
しかし、そこで思った結果が得られなかった場合、次に思いつくのは探偵への依頼ではないでしょうか?
ただ、探偵へ人探しの依頼をするには費用がいくらになるのか不安で、気になる人も多くいる事でしょう。
今回は人探しを探偵へ依頼する際の料金の相場と仕組み、そして安くするポイントについて詳しく解説していきます。
人探しを探偵へ依頼したいけれども料金が心配…という方も最後までお読みいただくことでできるだけ費用を抑える方法もわかると思いますので参考にしてみてください。
人探しにかかる費用の構成
探偵ごとで多少相違がありますが、探偵に人探し調査を依頼する際にかかる費用は主に『着手金+成功報酬』という構成になっている事が多く、加えて諸経費がかかってくる事もあります。
着手金・成功報酬金・その他諸経費のそれぞれについて詳しい内容を見てみましょう。
着手金
着手金とは基本料金と表記されている事務所もありますが、契約となった際に調査前に支払う費用で、最低限必要な人件費や交通費などの諸経費も含まれている事が多いのですが事務所ごとに何が含まれているか違います。
対象者が見つかっても見つからなくても支払わなければいけないもので、例え見つからなくても返金されることはありません。
成功報酬金
調査の結果が成功した場合に発生する料金で、着手金は調査を開始する前に支払うものに対してこちらは成功した後に支払う費用となります。
「住所が分かったら」「連絡先までしりたい」など、目的を明確に決めておくことでとトラブルを回避する事ができますので、相談時にしっかり決めるようにしてください。
諸経費
主に調査を行う上で発生してくる経費で、事務所ごとで諸経費の項目は異なりますが、一般的な諸経費には下記のような項目があります。
《実費経費》
- 交通費(電車・バス・タクシーの運賃、高速道路使用料など)
- 車両費(レンタカー代など)
- 駐車場代(調査の際のコインパーキング代など)
- 燃料費(調査に車を作った際のガソリン代など)
- 通信費(電話代・郵便費用など)
- 消耗品費(電池・フィルム代など)
- 宿泊費(出張の際のホテル代など)
- 報告書作成費 など
これ以外の項目を設けている所もありますし、調査後に諸経費を請求している所もあれば、諸経費は着手金に全て含まれている所など詳細は探偵事務所ごとに設定しているので、後に思わぬトラブルとならないようにこれらの諸経費がどこまで着手金に含まれているかなど、あらかじめ確認しておく必要があります。
人探しの調査料金の構成は主に上記①~③となっています。
また、複数のプランを用意している事もありますので、どのようなプランがあるかご紹介いたします。
人探しのプラン
事務所ごとで扱っているプランは違うのでどの事務所でも複数のプランを用意しているわけではありませんがよくある3つの人探しプランをご紹介します。
それぞれのメリットデメリットに関しても解説いたします。
1.着手金+成功報酬型
多くの探偵事務所で導入されている料金体系で、前払いと後払いを合わせたプランです。
まず契約時に着手金を支払い、人探しが成功した場合にのみ追加で成功報酬を支払います。もし人探しが失敗に終わってしまった場合は着手金のみの支払いとなるため、行方がわからなくなってから時間が経ってしまっているなど、難易度の高い人探しとなりそうな場合で比較的選ばれるプランです。
- メリット:依頼が失敗してしまっても着手金のみの支払いで済む。完全成功報酬型のような審査がない場合が多い。
- デメリット:依頼が失敗しても、着手金が返金されることはない。
2.完全成功報酬型
着手金や諸経費などがなく、人探しの調査が成功した場合のみ支払いが発生するプランです。
失敗したときは費用を払わなくていいということで、一見無駄のないプランに感じるのですが、探偵側も費用をかけて行った調査が無駄足になってしまう事は避けたいため、そもそもその依頼が達成可能な調査依頼なのかなどの審査があったり、成功したときの報酬が高く設定されるケースもあるため、成功の定義や支払い総額を明確に決め、納得したうえで依頼しましょう。
調査の難易度が低く、比較的成功率が高いとされる依頼については完全成功報酬型のプランで依頼できることもあります。
- メリット:目的が達成されなかったときには支払いをしなくて良い。
- デメリット:成功時の支払い料金が相場よりも高額に設定されている事が多く、審査がある場合もある。何をもって成功とするかを定めておらず、依頼者と探偵で認識のズレが生じトラブルになるケースがある。
3.パック料金型
パック料金型では「20時間40万円」「30時間50万円」「40時間60万」など、調査時間に対する料金があらかじめ決まっている料金プランです。
調査時間が長くなればなるほど、1時間当たりの料金が割安になるよう設定されている事が多く、難易度が高く調査時間が長くなりそうな人探しを行う場合に検討されるプランです。
- メリット:費用が初めから決まっているため、料金に対する不安がない。
- デメリット:探していた人が早く見つかった場合でも契約した費用の返金が無いため、割高になってしまう事もある。
人探しの調査は長期にわたる事も多いため、探偵とよく相談して適切なプランを選ぶ必要があります。それぞれのメリットデメリットについても理解しプランを選ぶといいでしょう。
探偵が行う人探しの費用相場は10万から100万程度
探偵の行う人探しは主に所在調査と行方調査で、この調査の費用相場は10万円から100万円程度と、その値幅が非常に大きいものとなっています。
相場の範囲が広い理由としては、人探しの依頼は多いものの、その調査内容は比較的簡単な物から難易度が高い物まで、数日で終わる物から数カ月かかるものまでなど、とにかく千差万別なため、どうしてもケースバイケースになってしまうからです。
ですので、依頼した場合にいくらくらいになるのかを判断するには、料金に影響してくる「調査の難易度」「調査にかかる時間」などの条件で判断する必要があります。
では、調査料金に関わってくる要素とはどのような物があるのか見ていきましょう。
調査料金は『難易度』がキーポイント
人探しの際に難易度が上がればそれだけ調査にかかる時間や調査員が必要になってきます。長期間多くの人数で調査をすることになれば人件費も当然かかってしまいます。これは人探しの調査だけではなく、どのような調査でも同じことが言えます。
ではどのようなことで難易度が変わってくるのでしょう。
難易度に影響のあるもの
対象者に関する情報がどこまであるか
調査対象者が家族や親しい人などで、名前や人間関係、勤め先、携帯電話の所持、顔写真があるなど、多くの情報があるほど比較的簡単に見つける事が可能だと判断されます。しかし、これらの情報がほとんどない場合、例えば、「電車で助けてもらった女性を探してほしい」といったような場合は、名前もわからなければ顔もわかりません。もし仮に助けてもらった電車と同じ時間同じ車両などを探して対象者がいたとしても、写真もなければ「髪の長いほっそりとした女性」など、かなりザックリとした特徴しかわからず、見つける事が困難なのです。せっかく同じ車両にいても見逃してしまってまた何日も調査する事になってしまう可能性もあり、そうなると必然的に調査期間が長くなってしまいます。
対象者の情報が古い物か新しい物か
難易度を決める際の重要な要素として、対象者の情報の新鮮さも大切です。せっかく持っている情報も、20年30年も前のものならば、その情報からはもうたどり着けない可能性もでてきてしまいす。それが、記憶だったらなおさらです。記憶は時間が経つにつれて曖昧な物になってしまいます。そうだと思っていたのに実は違った…となれば一から調査をやり直さなければいけなくなってしまいます。
子供のころ仲良くしていた友達が確か○○に引っ越して…会えなくなったからもう一度会いたいけれど、名前しかわからなくて…もう結婚して名前が変わっているかもなどといったケースでは難易度が上がってしまうでしょう。
また、行方不明の失踪者などは時間が経つにつれて発見率も下がってしまうのはデータとしてもあります。
対象者が自ら身を隠しているか
居場所を知られたくないからと自らの意思で行方をくらましているようなケースでは対象者の痕跡が残りにくく難易度が上がる可能性があります。
例えば、家族とはどうしても縁を切りたくて身を隠して警戒して生活をしている時など、現住所がわからないように引っ越しをしても住民登録をしない事もよくあります。
調査範囲がどこまで及ぶか
居場所の検討が全くつかない時や海外に住んでいる可能性があるなどで、調査しなければいけないエリアが広い場合も調査員を増やす要因や調査時間が増える要因となり、自ずと難易度もあがります。
このような条件により難易度が上がってしまうケースでは費用も高くなる傾向にあります。
また法律により探偵の調査費用は探偵事務所ごとで自由に設定できることになっている事も調査料金に値幅が出る要因となっています。
このように、依頼内容の難易度や探偵事務所に応じて料金設定が異なるため、明確な金額はお伝えする事は難しいのですが目安として難易度ごとの料金相場をご紹介します。
難易度 | 調査時間 | 着手金 | 成功報酬 |
---|---|---|---|
難易度(A) | ~1週間程度 | 10~15万円 | 10万円程度 |
難易度(B) | ~2週間程度 | 20~30万円 | 20万円程度 |
難易度(C) | ~1カ月程度 | 30~40万円 | 30万円程度 |
基本的に、対象者に関連する正確な情報量が多いなど難易度が低くなる調査では安い料金で依頼できる傾向にあります。
人探しの費用を安く抑えるには?
どうしても探したい人がいるけど、費用はできるだけ抑えたいですよね!
ここからは、人探しの費用をなるべく安く抑えるためのポイントについて解説していきます。
1.自分でできる調査を行い、情報を多く探偵に伝える
人探しの費用は調査の難易度によって上下するので、安く抑えたい場合はなるべく正確で詳細な情報を探偵事務所へ提供することがポイントになってきます。
以下のような対象者の詳細な情報をできるだけ多く探偵事務所へ提供することが重要です。
- 対象者の氏名・生年月日・携帯電話の番号
- 対象者の車
- 対象者のSNSアカウント
- 対象者の勤務先
- 対象者の実家の住所
- 対象者の顔や姿、特徴のわかる写真
- 対象者の交友関係、趣味、よく行く店
- 直近で目撃された場所や日時 など
どんな些細な情報でもすべて洩れなく探偵に伝える事が大切なので、探偵事務所へ依頼する前に、まずは自身である程度の情報収集を行いまとめておきましょう。
2.なるべく早く調査を開始する
人探しは探し出すまでの時間も、その後の調査に影響が出ます。
調査開始が遅れれば遅れるほど、対象者が遠くへ行ってしまい見つかりづらくなってしまう事もあります。目撃情報があっても目撃してから時間が経ってしまっては信憑性も薄れてしまいますので、情報はなるべく新鮮なうちに得る必要があります。
情報が古くなればなるほど調査の長期化に繋がり費用も嵩んでしまうので、なるべく早めに調査を開始することが費用を抑える事に繋がります。
3.費用の上限をあらかじめ決めておく
調査に払える金額が決まっている事もあると思います。
探偵と相談する際に、調査にかけられる費用をしっかりと伝えておくことで、後々「こんな金額払えない…」「話が違う」などのトラブルにもならずに済むでしょう。
4.数カ所の見積もりを取り比較検討する
人探しの調査は事務所ごとに設定料金や対応プランが異なる為、自分のケースに合った調査方法をいくらで調査できるのか、数カ所の探偵事務所にて見積もりを取り比較検討すると良いでしょう。
数カ所の見積もりを取るには何回も同じ相談をしなければいけませんが、数カ所に相談する事でご自分の依頼内容の相場もわかってきます。
探偵が人探しを断るケース
探偵はほとんどの人探しを引き受ける事ができますが、引き受けられない人探しもあります。
- ストーカーなど犯罪に繋がる可能性がある時
- DV保護支援措置を受けている対象者
- アイドルやインフルエンサーなど面識のない対象者
- 得た情報で嫌がらせや差別行為が想定される時 など
探偵は探偵業法に基づいた調査を行うよう定められていますので、犯罪や違法・差別的行為になる調査は一切引き受ける事ができません。
まとめ
探偵が行う人探しの調査料金は、事務所ごとの料金設定や人探しの難易度によって異なります。
自分で行う人探しの調査や警察の捜索に比べ、探偵の調査料金は高いと感じると思いますが、探偵は調査のプロであり、人探しのスキルとノウハウ発揮し全力で依頼者様の探している人を探します。その成功率も70~90%とも言われていますので、ご自分で探しきれなかった方でも探せる可能性が大いにあるでしょう。
依頼する前に自分で調べられる事は調べ、その情報を探偵に提供する事で調査時間の短縮にもつながり費用を抑えられます。
また、いくつかの探偵事務所にて見積もりを出してもらい相場を知り、比較検討してください。他と比べて格段に費用が安い事に惹かれて契約すると、思わぬトラブルや失敗に終わってしまう事があるので注意しましょう。