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「お金を貸した人が連絡とれなくなってしまった…どうしよう…」
お金を貸すことは、相手を信頼し、助けたいという気持ちからするもの。
このブログ記事では、お金を貸した友人や知人が音信不通になり連絡が取れなくなった時、その失踪した人物を探し出し、借金を回収するための方法を詳しく解説します。実際の依頼をもとにした解決事例から、金銭トラブルを未然に防ぐコツまで、最後まで読めば役立つヒントがきっとあると思います。解決の一助になれば幸いです。
個人間の借金には時効がある?
お金を貸した相手が失踪したり、音信不通になったりした場合、どうすれば良いのか悩んでしまいますよね。
実は、個人間の借金にも時効があります。
以下で、個人間の借金の時効について詳しくご紹介します。
個人間の借金の時効期間
個人間の借金の時効期間は、一般的には5年です。
ただし、以下の場合は、10年の時効期間が適用されます。
- 2020年3月31日以前に貸したお金
- 借用書を作成している場合
- 保証人がいる場合
- 金銭消費貸借ではなく、売買代金などの債権の場合
具体的には、以下のような場合が該当します。
- お金を貸した際に、借用書を作成してもらった
- 友人にお金を貸した際に、親戚が保証人になってくれた
- 商品を売却した対価として、代金を支払ってもらわなければいけない
また、時間が経過すればするほど足取りが消えてしまうため、探すことが難しくなってしまいます。そのため、早急に相手を見つけ出す必要があります。
失踪者が身を隠している可能性のある場所
相手が失踪した場合、どのような場所にいる可能性があるかを考えることは、探し出すための手がかりになります。以下に、失踪者がよく見つかる可能性のある場所をいくつか挙げ、その理由について説明します。
親族や友人の家
失踪者は安心感を求めて親族や友人の家に身を寄せることがよくあります。信頼できる人たちのもとで、一時的に身を隠すことが多いです。
ホテルやビジネスホテル
一時的な宿泊先として、簡単に利用でき、他人の目を避けやすいことから、ホテルやビジネスホテルに滞在することも考えられます。特に都市部では多くの選択肢があり、見つかりにくいという利点があります。
インターネットカフェやカプセルホテル
長期間にわたる失踪の場合、安価なインターネットカフェやカプセルホテルを利用することがよくあります。24時間営業で、比較的安価に宿泊できるためです。
遠方の観光地やリゾート地
失踪者が新しい環境で再スタートを切ることを希望する場合、遠方の観光地やリゾート地に向かうことがあります。特に観光地では、多くの観光客に紛れて見つかりにくくなります。
公共施設や福祉施設
ホームレス状態に陥った場合、生活の基盤を失った場合の避難先として利用できる公共施設や福祉施設を利用することがあります。特に大都市では、このような施設が多数存在します。
失踪した友人・知人の探し方
連絡を試みる
失踪した相手に連絡を取るための手段をすべて試してみましょう。
- 電話: 繰り返し試み、留守番電話にメッセージを残す。
- メール: 具体的な内容と返済のお願いを記載。
- SNS: 相手のアカウントにメッセージを送信。
知っている情報を整理する
相手に関するすべての情報を整理し、可能な限り詳細にリスト化します。以下の情報が役立ちます。
- フルネームとニックネーム
- 携帯電話番号とメールアドレス
- SNSアカウント(Facebook、Twitter、Instagramなど)
- 住所や勤務先の住所
- 相手の友人や家族の連絡先
共通の知人に連絡する
失踪した人物を探すためには、過去の共通の知人に協力を求めることも一つの手段です。その人物が頻繁に訪れていた場所や共通の趣味を持ったコミュニティがあれば、そこから情報を収集することができるでしょう。連絡を取る際には、借金の回収が目的であることを隠さず、正直に状況を説明することが信頼関係を築く上で非常に大切です。また、情報提供に対する感謝の意を示すことで、協力的な態度を促すことができるでしょう。
- 共通の友人や知人: 相手の行動や最近の話題について情報を求める。
- 家族や親族: 相手の家族や親族に連絡し、心配している旨を伝え、情報提供をお願いする。
SNSやインターネットで調査する
相手のSNSアカウントを調査し、最近の投稿や位置情報を確認します。また、インターネット検索を行い、相手に関する新しい情報がないか探します。
- SNSアクティビティの確認: 相手が最近活動しているかどうかをチェック。
- 検索エンジンの活用: 相手の名前や関連する情報を検索し、関連するニュースや投稿がないか確認。
SNSを有効に使用するには、いくつかのポイントがあります。まず、その人物のアカウントを特定し、ダイレクトメッセージで連絡を試みてください。また、共通の友人がいれば、彼らを通じて間接的に伝言を頼むのも良いでしょう。その際、なぜ連絡したいのか、どの程度緊急性があるのかを明確に伝えることが大切です。さらに、その人物の投稿にも注目し、投稿内容や位置情報から最近の動向を探ることもできます。ただし、個人のプライバシーを尊重すること、相手への過度なプレッシャーを避けることも重要です。
公的機関に相談する
相手の安全が確認できず、行方不明が長引く場合は、公的機関に相談します。
- 警察に相談する
相手が行方不明であることを報告し、捜索願を提出する。
捜索願は親族が基本です。ただごく親しい関係、雇用主、同居人などの場合は所轄が認めれば受理してくれます。知人の捜索願を出したい場合は、知人の身内など関係者に知らせて、提出してもらう必要があります。 - 弁護士に相談する
法的手段を講じる必要がある場合、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受ける。
もし失踪した人物の安否に重大な危険を感じる場合や、犯罪に巻き込まれた可能性が高いと考えられる時には、警察に相談することが肝心です。しかし、警察が捜索に乗り出すためには、ある一定の条件を満たす必要があります。相談時には、失踪した人物との借金の関係だけでなく、その人物の身体的特徴や連絡が取れなくなった経緯、持ち物の情報など、可能な限り詳細な情報を伝えることが重要です。正確な情報が警察による迅速な捜索活動を後押しすることになるでしょう。また、借金の返済を求めるという理由のみで警察が動いてくれるわけではないため、慎重な報告が求められます。
自己調査で起こりうるトラブル
お金を貸した相手がいなくなった場合、自分で相手を探すために調査を行う人もいるでしょう。しかし、自己調査には思わぬ落とし穴があり、さらなるトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- 違法行為に巻き込まれるリスク: 貸金業許可のない者が取り立てを行うなど、違法な手段で相手を探す行為は違法行為となります。また、違法な業者に依頼してしまうと、高額な費用を請求されたり、暴力を受けてしまうなどの被害に遭う可能性もあります。
- 相手を刺激し、返済を遠ざける可能性: 執拗な調査や嫌がらせ行為は、相手を刺激し、返済を遠ざけてしまう可能性があります。また、場合によっては、逆に脅迫されたり、危害を加えられるなどの被害に繋がる恐れもございます。
- プライバシー侵害のリスク: 無断で相手の住所や電話番号を調べたり、勤務先を探ったりする行為は、プライバシー侵害にあたる可能性があります。また、SNSなどで相手を晒したり、誹謗中傷を行ったりする行為も違法となります。
- 精神的な負担:失踪者を探すことは、想像以上に精神的な負担が大きくなります。場合によっては、うつ病やその他の精神疾患を発症してしまう可能性もございます。
警察は探してくれる?
友人や知人に頼まれてお金を貸したけれど、音信不通になり、失踪してしまった…そんな経験は誰にでもあるかもしれません。お金を貸した相手がいなくなった場合、警察に捜索を依頼することはできるのでしょうか?
結論から言うと、警察は基本的に、民事上の金銭トラブルには介入しません。お金の貸し借り問題は、当事者間で解決すべき事柄と考えられているからです。
ただし、以下の場合は、警察が捜査してくれる可能性があります。
- 詐欺被害に遭った疑いがある場合
返済を約束していたにもかかわらず、最初から返す気がなかったことが明らかな場合や、脅迫や暴力を用いて金銭を騙し取った場合は、詐欺罪が成立する可能性があります。詐欺被害の場合は、すぐに警察に被害届を提出しましょう。 - 事件・事故などが疑われる場合
長期間音信不通で、安否が心配される場合は、捜索願の提出を検討することができます。ただし、成人であれば、本人の意思で失踪している可能性もあり、警察が積極的に捜索を行うとは限りません。
警察に相談する前に
警察に相談する前に、以下の点を確認しておきましょう。
- 貸した相手の名前、住所、連絡先
- 貸した金額、返済期日
- お金を貸した際のやり取り(借用書などがあればなお良い)
- 詐欺や脅迫を受けた証拠(録音データ、メールなど)
警察への相談方法
上記の点を確認した上で、最寄りの警察署に相談しましょう。相談する際は、状況を詳しく説明し、証拠となる資料があれば提出します。
警察は、相談内容に基づいて、詐欺などの犯罪が成立するかどうかを判断します。もし犯罪が成立する可能性が高いと判断された場合は、捜査を開始します。
民事上の解決手段
警察が捜査しない場合は、民事上の解決手段を検討する必要があります。
自力で相手を見つけることが難しい場合は、探偵に依頼するのも一つの方法です。
探偵による人探しでは警察では扱われないような私的な理由でも人探しが可能です。
探偵に依頼するメリット
専門的な調査を依頼するには探偵がおすすめです。
ここでは、探偵に依頼するメリットについて詳しくご紹介します。
専門的な調査で、失踪者を効率的に探し出せる
探偵は、失踪者捜索の専門家です。
独自のネットワークや調査技術を使って、一般人が見つけられない相手も見つけ出すことができます。
具体的には、以下のような調査を行います。
- 過去の住所や勤務先の調査
- SNSの投稿内容の調査
- 金融機関の取引履歴の調査
- 共通の友人・知人の調査
- 防犯カメラの映像の調査
これらの調査を効率的に行うことで、短期間で相手を見つけ出すことができます。
証拠収集を行い、法的手段に役立てることができる
探偵は、借金の事実や返済要求などを証明する証拠があれば、裁判で勝訴する可能性が高くなります。
具体的には、以下のような証拠を収集します。
- 借用書
- メールのやり取り
- 通話記録
- 目撃者の証言
- 財産調査
これらの証拠は、法的手段で相手を追い詰めることができます。
探偵は失踪者探しに関して豊富な経験とノウハウを持っているため、個人での捜索に比べて成功率が高まります。また、探偵は法律の範囲内で調査を行うため、合法的な活動に基づいた証拠収集が可能です。
金銭トラブルの人探し ご依頼例
お金を貸した相手や、取引先からお金を騙し取られたなどの金銭トラブルで、相手が失踪してしまった場合、どうすれば良いかわからないですよね。
そんな時に役立つのが、探偵への依頼です。探偵は、豊富な経験と調査力に基づいて、失踪者を探し出し、解決に向けてサポートすることができます。
以下では、金銭トラブルの人探しにおける具体的なご依頼例をいくつかご紹介します。
貸したお金が返済されない
友人や知人に数百万のお金を貸したけれど、音信不通になり、約束の返済期日になっても連絡が取れなくなった。
依頼内容
- 借主の現住所、電話番号、勤務先などを調査してほしい。
- 借主の財産状況を調査してほしい。
解決事例
探偵の調査により、借主の現住所を突き止め、連絡を取ることができた。また、借主の財産状況を調査した結果、不動産を所有していることが判明。これらの情報を基に、最終的に和解に持ち込み、返済を受けることができた。
ギャンブルの借金で失踪した家族を探してほしい
息子がギャンブルの借金で失踪した。借金取りから脅迫を受けており、警察にも相談したが、なかなか見つからない。
依頼内容
- 息子の現住所、連絡先、勤務先などを調査してほしい。
- 借金取りの調査をしてほしい。
- 息子を安全な場所へ保護してほしい。
解決事例
探偵の調査により、息子の行方を突き止め、保護することができた。また、借金取りについても調査を行い、警察に通報。その後、警察の介入により、息子への脅迫は止まり、安全な生活を送ることができるようになった。
金銭トラブルの人探しは、探偵に依頼することで、解決の可能性を高めることができます。
お金に関するトラブルでお困りの場合は、ぜひ探偵にご相談ください。
見つかった後の対処法
お金を貸した相手が失踪してしまい、返済の目処が立たない場合、見つかった後の対処に悩む方も多いのではないでしょうか。
以下では、お金を貸した相手が見つかった後の具体的な対処法についてご紹介します。
現在の状況を確認する
まずは、相手がなぜ失踪したのか、現在の状況を確認しましょう。
- 単に連絡先が変わっていただけだった
- 病気や怪我で入院していた
- 借金問題で逃亡していた
など、状況によって今後の対応も変わってきます。
可能であれば、直接会って話を聞くのがベストです。会えない場合は、電話やメールで連絡を取ってみましょう。
返済の意思を確認する
相手と話せる状況であれば、返済の意思を確認しましょう。
- いつまでにいくら返済できるのか
- どのような返済方法で返済するのか
などを具体的に話し合います。
口約束だけで済ませず、必ず書面で返済約束を取りましょう。
返済が難しい場合は、分割返済や返済猶予などを検討する
相手がすぐに全額返済することが難しい場合は、分割返済や弁済猶予などを検討しましょう。
- 毎月の返済額
- 返済期間
などを双方が納得できる範囲で話し合います。
また、利息についても話し合う必要があります。
それでも返済に応じない場合は、法的な手段を検討する
相手が返済に全く応じない、連絡が取れないなどの場合は、法的な手段を検討する必要があります。
- 弁護士に相談する
- 裁判所に提訴する
など、状況に応じて適切な対応を取ることが重要です。
関係修復の可能性を検討する
お金の問題は解決できたとしても、人間関係が修復できないこともあります。
今後のことを考え、関係修復が可能かどうかを検討しましょう。
関係修復を希望する場合は、相手と話し合い、お互いの気持ちを理解し合うことが大切です。
お金を貸した相手が見つかった後は、状況に応じて適切な対処をすることが重要です。
上記で紹介した対処法を参考に、冷静かつ毅然とした態度で対応しましょう。
その他、以下の点にも注意しましょう。
- 感情的にならず、冷静に話し合う
- 脅迫や暴言は絶対に避ける
- 必要に応じて、証拠となるものを収集しておく
お金を貸した相手とのトラブルは、精神的にも負担が大きくなります。
一人で抱え込まず、必要に応じて弁護士や周囲の人に相談しましょう。
借金トラブルを未然に防ぐコツ
借金のトラブルは誰にでも起こり得る問題ですが、これを未然に防ぐための準備はきわめて重要です。
金銭の貸し借りにはトラブルがつきものです。
貸したお金が返済されない、返済を催促したら揉めてしまったなど、知人との借金トラブルは、人間関係を悪化させ、場合によっては法的な争いに発展してしまうこともあります。
そこで今回は、知人との借金トラブルを未然に防ぐコツについてご紹介します。
貸す前に必ず借用書を作成する
お金を貸す前に、必ず借用書を作成しましょう。借用書には、貸付金額、返済期日、金利、返済方法などを具体的に記載します。
借用書を作成することで、貸した・借りたという事実を明確にすることができます。また、返済に関する条件を双方が確認しておくことができます。
もし、トラブルが発生した場合でも、借用書があれば証拠として役立てることができます。
借用書には、以下の内容を記載することが望ましいです。
- 日付
- 貸主の名前・住所
- 借主の名前・住所
- 貸付金額
- 返済期日
- 金利
- 返済方法
- 連帯保証人の有無
- その他(特約など)
少額であっても記録を残しておく
少額のお金であっても、必ず記録を残しておくことが大切です。メモやレシート、メールのやり取りなど、証拠となるものを保存しておきましょう。
もし、トラブルが発生した場合でも、記録があれば貸借関係を証明することができます。
無理のない範囲で貸す
友人や知人に頼まれてお金を貸す場合、相手が確実に返済できるかどうかを冷静に判断する必要があります。
相手の収入や経済状況を考慮し、無理のない範囲で貸すようにしましょう。
また、返済が難しいと判断した場合は、貸すことを断る勇気も必要です。
感情に流されない
友人や知人だからといって、感情に流されて貸してしまうのはNGです。
お金を貸すかどうかは、あくまでもビジネスライクに判断しましょう。
もし、貸すことを決めた場合は、上記で紹介したような対策をしっかりと取るようにしましょう。
まとめ
知人との借金トラブルは、未然に防ぐことが重要です。
上記で紹介したコツを参考に、お金の貸借りに関するリスクを理解した上で、適切な対応をしましょう。
その他、以下の点にも注意しましょう。
- ギャンブルや投資など、非生産的な目的でのお金の貸し借りは避ける
- 高金利での貸し借りは避ける
- 連帯保証人になる際は、慎重に検討する
知人との金銭トラブルは、あなたの人生に大きな影を落とす可能性があります。
トラブルに巻き込まれないよう、しっかりと対策をしましょう。