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探偵が行う調査の方法と調査の種類、探偵の選び方

探偵の調査と言えば、浮気調査が一般的に広く知られていると思いますが、他にもいろいろな種類の調査を行っています。
それぞれの調査で、どのような調査方法を用いて依頼者の知りたい情報を調べるのでしょうか?
今回は、探偵が調査を行う際にどのような調査方法で調べるのか、そして探偵に依頼できる調査にはどのような種類の調査があるのか、また、探偵の選び方についてもご紹介いたします。

探偵の業務

探偵は、他人からの依頼を受け真実を調べることを職業としています。
探偵は色々なことを調べるので、何か特別な資格や免許を持っているのではないかと思う方もいるかもしれませんが、探偵は弁護士や警察のように国家資格や特別な免許を持たなくても、さまざまな種類の調査をすることができます。
スキルアップのために探偵スクールに通ったり民間の資格を取得する事もありますが、それらが必須と言うわけではありません。

ただし、探偵になるためには警察署経由で届出を出さなければいけません。届出を出し、営業所の所在地を管轄する公安委員から探偵業届出証明書を交付されて探偵業を営めるようになります。
また、探偵業を営む許可を得ている探偵は、探偵業法という法律に則って調査を行う事が義務付けられています。

探偵業法により、探偵ができない調査もある

探偵が探偵として業務を行うには探偵業法(探偵業の業務の適正化に関する法律)に従わなければいけません。
探偵業法が制定された目的は、探偵業務の適正を図り、個人の権利利益の保護をするためです。探偵業法が制定される前の日本では、探偵業を規制する法律が無かったため、誰でも探偵を名乗りどんな調査でも行う事が可能だったため、違法な手段による調査や悪質な業者による不適正な営業活動など探偵と依頼者との間におけるトラブルが後を絶たなかったのです。
そのような状況でトラブルが頻発したため、国は探偵業に規制を定めました。
探偵業法は、探偵の調査が横暴しないためにも重要な法律となっています。

探偵業法には1~20までの条文が明文化されています。これにより、探偵がやらなければいけない事、やってはいけない事、そして探偵になれる者・罰則などもハッキリとわかるようになっています。

探偵業法の一部を少し簡単に言い換えて例をあげると

  • やらなければいけない事
    • 探偵業を営もうとする者は、営業所ごとに、当該営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会に届出書を提出しなければならない。(第4条 探偵業の届出)
    • 依頼者が調査の結果を犯罪行為、違法な差別的取扱いその他の違法な行為のために用いない旨を書面で約束しなければならない。(第7条 書面の交付を受ける義務)
    • 契約を締結しようとするときは、あらかじめ、当該依頼者に対し、決められた重要事項について書面を交付して説明しなければならない。(第8条 重要事項の説明等)
  • やってはいけない事
    • 違法行為や、人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害してはいけない。(第6条 探偵業務の実施の原則)
    • 調査の結果が犯罪行為、違法な差別的取扱いその他の違法な行為のために用いられることを知ったときは、当該探偵業務を行ってはならない。(第9条 探偵業務の実施に関する規制)
    • 探偵業者の業務に従事する者は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。(第10条 秘密の保持等)

このように細かく定められた規定があり、それを探偵が守っているからこそ依頼者が安心して依頼できるようになります。
探偵が探偵業法を守らなければトラブルが多発し、探偵に調査をする人が激減する事でしょう。
ですから、探偵がいろいろな調査をできるからと言って違法な調査や犯罪の幇助となる調査・差別に繋がる調査などはできないのです。

探偵が行う調査方法の種類

探偵は、調査対象について元々ある情報やこれから知りたい情報などに合わせてさまざまな手法を用いて調査をします。一つの調査においていくつもの調査方法を組み合わせる事により、安全・確実・スピーディーに調査を進める事が可能になります。
調査方法の種類はここにあげるものだけではありませんが、代表的な調査方法を7つご紹介いたします。

1.尾行

尾行は、ターゲットの行動や行動パターンを把握するための一般的な手法です。探偵は、ターゲットを密かに追跡し、行動や接触人物等を観察します。これにより人間関係を解明したり行動を把握する事ができます。尾行の際は対象者に合わせた移動手段を取りますので、徒歩・自転車・バイク・車・電車など柔軟に対応しながらターゲットに気づかれないように後をつけます。

2.張り込み

対象人物がいる建物等で出入りを確認するために監視しながら待機する手法ですが、目視の他監視カメラや望遠鏡を利用して張り込みをする事もあります。
張り込みは長時間に渡る事もありますが、常に目を離せない状況が続くので忍耐力や集中力が必要にもなります。

3.撮影

探偵の調査では証拠が必要になる事が多いので、証拠を形として残すために写真や動画など要所ごとで撮影を行います。監視カメラを設置する事もありますし、暗闇や遠距離からの撮影のために高性能光学ズームカメラを使うなど、状況や環境に合わせた機材が必要になります。証拠写真を撮影する際はピンボケや顔が映らない写真では意味を成しません。決定的瞬間を逃さず、ターゲットにも気づかれず、しかもピントを合わせて撮影しなければいけませんので、高い技術が必要となる調査方法です。

4.聞き込み

調査ターゲットに関する情報を関係各所に聞きこむ手法です。探偵は、関係者や目撃者と面談し、情報や証言を得ます。この手法では、人間関係の解明や詳細な情報の入手が可能ですが、聞き込みの相手の選別には細心の注意をはらわなければいけません。
間違った人選や質問の仕方をすると、「真実が掴めない」「対象者に調査がバレてしまい依頼者が不利益を被る」といった最悪の事態を招く可能性もあるので、調査ノウハウや経験・知識を持った探偵が慎重に行います。

5.インターネット・SNS調査

SNSの利用者の増加により、ネット上から得られる情報も増えています。インターネットを利用した調査は一般の方にもできる調査方法であり、探偵においてもSNSなどのネットワークから情報を得て調査する事もあります。

6.データベース調査

探偵は公的なデータベースを利用して調査を行う事もあります。また、多くの探偵では事務所ごとで独自のデータベースを持っています。そのデータベースを利用して調査を行う事もありますが、このデータベースで調査できる範囲は探偵事務所ごとで異なります。
古いデータベースしか無い探偵では調べられない事も、最新のデータベースを持ち合わせた探偵ならすぐに調べられる事もあります。

7.検知機器・特殊機器調査

探偵はさまざまな機器を使って調査を行う事もあります。盗聴器の周波数検知、電波・電磁波などの測定、また、防犯カメラなどを設置し証拠の撮影をしたり未然に被害を防いだり、特殊な盗聴器を使用して情報を得る事もあります。

勿論これらすべての調査方法では探偵業法に定められているように、合法に行う事が前提となっています。

探偵に依頼できる調査の種類

探偵のホームページなどを見ても多くの種類の調査がある事は見てわかると思います。
全部は紹介しきれませんが、探偵がどういった種類の調査をしているか見てみましょう。

  • 浮気調査
  • 行動、素行調査
  • 信用調査
  • 所在調査、人探し調査
  • 嫌がらせ、いじめ調査
  • ストーカー調査
  • 盗聴盗撮器発見調査

それぞれの調査内容を詳しく見てみましょう。

浮気調査

浮気調査は、特に配偶者やパートナーの浮気行為を調査するために行われる一般的な調査です。探偵は尾行や張り込みを行い、浮気の決定的な瞬間を撮影し浮気の証拠を収集します。浮気調査は感情的につらいものであり、信頼関係に大きな影響を与えるため、慎重に行う必要があります。

行動、素行調査

行動調査は、調査対象者の日常行動を調べる調査です。行動調査を行うには尾行や張り込みといった種類の調査手法により対象者が行った場所や接触者などを撮影しその行動を記録します。
また、素行調査は行動調査に加えの調査対象者の性格や趣味嗜好、家族・交友関係や人間性などの素行を調査する事により対象者に秘密や不正などが無いかその真相を探る調査の意味合いがあります。
素行調査ではターゲットの関係者への聞き込みで情報を得る事もありますが、聞き込み相手の選別や聞き方を一歩間違えると調査が大失敗に終わる危険があるため、探偵が聞き込みを行う際は聞き込みの相手を選別するところから慎重に行います。

信用調査

信用調査は、特定の人物や企業に対して、背景や経歴に関する情報を収集するために行われます。結婚前のパートナーの調査など、個人が信頼できるかどうかを確認するために利用されたり、企業における信用調査では雇用前に個人の調査を行ったり、取引先企業の財務状況を調べたりします。
信用調査を行う際は、証拠の収集のために尾行をはじめ公的なデータ調査や、探偵独自のデータベース調査、聞き込みによるヒヤリングなど様々な方法により情報を明らかにします。
信用調査により、個人間や企業間の信頼や安全を確保し、安心して関係を築くことに役立ちます。

所在調査、人探し調査

探偵に所在調査が依頼されることもあります。所在調査とは、何かしらのわけがあり対象者と連絡が取れなくなったりどこに行ったか、あるいはどこにいるか分からなくなってしまった相手を探す調査です。
行方不明なってしまった人は警察に届け出を出せば捜査してもらえるケースもありますが、警察が探してくれる行方不明者は事件性があるなどの条件に当てはまる場合に捜査対象になるため、いくつかの条件に該当しない場合は捜査対象にならない可能性があります。
たとえば、「昔の恩師に逢いたい」「雲隠れした債務者を探したい」などのケースでは警察に依頼しても捜査してもらえませんが、探偵に所在調査を依頼すると、聞き込みで目撃情報を集めたりデータ調査やインターネット調査を行ったりなどさまざまな種類の調査方法を駆使して探し出します。

嫌がらせ、いじめ調査

自分や家族が嫌がらせやいじめを受けている事もありますが、そういった場合は探偵に調査を依頼して犯人を特定したり、被害を明確にして相手に忠告するなどの対策を取る事が可能になります。
問題を無視していたり自分で行うと相手を刺激してしまい、嫌がらせやいじめがエスカレートしていく事もあります。事態の悪化を防ぐためには、相手に気づかれないように聞き込みをしたり隠しカメラを設置したり尾行したりして被害の状況を明確にし、できるだけ早めに解決策を講じる必要があります。

ストーカー調査

ストーカー調査も探偵に依頼する事ができます。ストーカー調査は警察にも相談するべきですが、具体的なストーカー被害やストーカーの犯人が明確になっていない場合、警察も行動に移すことが難しいケースもあります。ストーカー問題は命の危険に繋がる重大な事件に発展する可能性があるので早めに対策を打つことが大切です。
探偵の尾行や張り込みによりストーカー被害の事実やストーカー犯を特定した上で警察に相談する事ですぐに対応してもらえるようになり、ストーカーに対し警告を出したり禁止命令を出してもらえる可能性があります。
探偵のストーカー調査はストーカー事件の早期解決のために役立ちます。

盗聴盗撮器発見調査

探偵へ盗聴器や盗撮機器発見調査の依頼がある事もあります。探偵は盗聴器から発信される電波を受信する装置などを利用し、自宅や企業のオフィスに隠された盗聴器や盗撮の機器を発見する調査も行っています。
盗聴や盗撮の機器はストーカー事件でも悪用されることもあるため、仕掛けた者にバレることがないように早めに見つけ出す事が大切です。

これらは一部の探偵の調査の種類の例ですが、実際にはさらに多くの種類の調査が存在します。それぞれの調査では、状況や要件に応じて最適な調査手法を選択することが重要であり個別の目的や情報収集のニーズに応じた専門知識とスキルが必要です。

その「トラブル」
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調べたいことがあるなら探偵に相談

上記で述べたように、探偵は多くの種類の調査依頼を受けていますが、依頼者からすると自分の悩みは一体どの種類の調査になるのか、どこの探偵事務所に依頼すればいいのか悩んでしまう事もあります。

しかし、「何をしたらいいか、どこに相談したら良いか…」と悩んでいるばかりでは解決には一歩も近づけず、時間が経つにつれ問題が深刻化してしまう事もあります。
何か調べて解決する可能性があるのなら、調査のプロフェッショナルである探偵にまず相談すると良いでしょう。

探偵に相談する際は自分が調査でどのような事を知りたいのかハッキリさせて伝えましょう。何を知りたいか探偵に伝える事で、どういった手法で調査し、どんな種類の調査を行う事が適切なのか判断してもらえます。

どの探偵事務所に相談・依頼するべきか

探偵の調査はとても多くの種類があります。色々な調査を行っている探偵の方が調査能力が優れている?と思う方もいるかもしれませんが、そうとも限りません。

全ての調査をパーフェクトに網羅している探偵事務所もあるかもしれませんが、探偵事務所ごとに得意な分野の調査は多少異なります。

相談・依頼する時には自分の悩みに対した調査を得意としている探偵事務所に相談・依頼する事が望ましいです。

調査したい内容が同じ案件だとしても、その調査をなんとなく取り扱っている探偵事務所に依頼するのと、得意としている探偵事務所に依頼するのでは調査時間も調査費用も調査成果も異なってきます。
あまり取り扱っていない調査を依頼してしまうと、調査効率が悪く調査結果を出すのに時間がかかり調査費用が嵩むこともありますし、調査費用の割には成果が出ない事もあります。
最悪、その探偵での調査は全て無駄になり他の探偵に一から依頼しなおす羽目になる事もあります。
費用も時間も労力も、できれば多くはかけずに調査成果を出したいのであれば、適切な探偵を選ぶことがその第一歩です。

探偵を選ぶ際は下記のポイントにも注意してみて下さい。

HPに記載されている内容や口コミサイトを見る

実際にどんな種類の調査を取り扱っているかや得意としている調査についても記載しているところもあります。
取り扱い調査の種類が豊富なのは結構な事ですが、ただ多くの種類の調査を扱っている探偵は必ずしも良い探偵とは限りません。「どんな調査でもお受けします」などと謳っている探偵は広く浅く扱っているだけでは専門性に欠けてしまい調査能力まで薄っぺらになってしまっている可能性があります。
取り扱っているかどうかは最低条件ですが、扱っている調査の種類が多いor少ないは探偵選びに大きく影響するポイントではありません。
また、口コミを見て実際の依頼者の経験談や、調査をしてもらった人がその探偵への依頼がどうだったと感じているかは貴重な情報となりますので参考にしましょう。

数か所の無料相談を受ける

探偵選びの際はすぐに1カ所に絞る必要はありませんので、数か所で無料相談を受けしっかりと比較するようにしましょう。
いくつかの探偵事務所でいろいろ相談していくうちに、自分の調査内容について探偵の調査実績や知識の豊富さがわかるはずです。
また、調査の際は色々な話をすることになりますので、話しづらいと感じる探偵はあまりおすすめしません。どんなことでも親身になって話を聞いてくれるなど、相談しやすい探偵が良いでしょう。

まとめ

探偵の調査は方法も種類も豊富です。
記事に挙げた以外にも沢山の種類の調査があります。
どの調査でどんな手法を使って調査をするかは、調査経験の豊富な探偵が依頼に合わせて適切に選びます。
全ての調査をどこの探偵でも行っているわけではないので、調べてもらいたいことがあるのならその調査を得意としている探偵に依頼する事が問題解決の近道となります。
まずはHPなどで依頼できる調査の種類を確認してから相談の問い合わせをすると良いでしょう。
また、探偵選びの際は探偵との相性も大切です。いくつかの探偵事務所に無料相談をして、悩みに寄り添って共に解決してくれそうな探偵を選ぶようにしてください。

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